2011年11月13日日曜日

心を酔わすのは、カクテル・・・それとも?

僕が以前、住んでた街のホテルには、その最上階に北側にはラウンジバー、南側にはレストランバーがあった。


エレベーターでそのラウンジバーに向かう時に、あわててエレベーターに飛び込んできた彼女・・・楽譜を脇に抱え、息を切らしていた。
最上階につくとエレベーターのドアが開き、彼女は向かって正面にあるレストランバーへ駆け込んでいった・・・

僕は向かって右手のラウンジバーに。
ラウンジバーに入ると、左手がカウンター、右手と奥がBox席に・・・僕はカウンターに座り、いつものモルトウィスキーで喉を潤した☆ 


顔なじみのお客さんや、女の子とたわいの無いお話をし、ほろ酔いかげんで席をたった・・・・。



帰ろうと、エレベーターホールに出たときに、かすかにピアノの音がする。
「まだちょっと早いなー」とつぶやき、ピアノの音がするレストランバーへ・・・・
 
中に入ると、もう一つドアがあり、そのすぐ脇にグランドピアノが、その向こうにカウンターと窓側に客席がある・・・そのままカウンターにつき、マティーニを注文した。


バーテンダーが「お久しぶりですね」と声をかけながらグラスをさしだした。

一口含み、ピアノの方に目を向けると、あの彼女が・・・曲名はなんだったかなー"It's fall in Love ?? "をピアノを弾きながら歌っていた☆

曲が終わり、こちらを向いて・・微笑をみせてくれたような☆

酔いが回ったのか、少しハートが高鳴ってきた・・・・・

「この胸を躍らせるのは、このカクテル・・・それともあの歌・・・・それとも・・・」

いま、あの街の思い出が、いくつも・・いくつも・・・

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