2012年4月8日日曜日

天孫降臨神話

今日は南九州の神話を

この写真は宮崎・鹿児島の県境にある霧島山系、高千穂の峰

はるか昔、神々がこの世を治めていたという神話の時代がありました。神々が天上界の天の浮橋から下の世界をのぞくと、霧にけむる海のなかに島のようにみえるものがあります。神々は一本の鉾を取り出し、その島にしるしをつけました。それが霧島山の名の由来だといわれています。その時、神々が逆さに落とした鉾は、見事に山の絶頂に突き刺さりました。今も高千穂の山頂に残る天の逆鉾は、その時の鉾だといわれています。


あるとき、天照大神(アマテラスオオミカミ)の神勅を受けて、孫神ニニギノミコトが三種の神器を手に、7人の神様と道案内の猿田彦命(サルタヒコノミコト)とともに、高天原(タカマガハラ)から地上に降り立ちます。天上界から神が地上に降り立ったといわれる「天孫降臨」の第一歩を記した高千穂峰から、日本の建国神話とその歴史が始まったと伝えられています。