2013年5月18日土曜日

孫子の兵法 その⑥


ちょっと忙しくって、ここのところBlogを毎日更新できてません

毎日、寄っていただけるみなさんのとこにも訪問したいのですが訪問出来ない日も多くてゴメンナサイm(__)m

孫子の兵法も続けなくてはなりませんよね

今日は

タイミングよく奔流(ほんりゅう)を作れ (兵勢編)   です

前回説明した、不敗の態勢を堅持しているだけでは勝てませんよね

勝つためには、敵の失策に乗じて「攻め」なければならない。

この時、戦力を活用するのは、その②に書いた始計編で述べた「勢い」の作用です

これをうまく表現しているのは、次の

「円石を千仭の山に転ずるが如くなる者は勢なり」(兵勢編)

円石は五事からなる静的勢力です・・・・五事・・・覚えてますか「道・天・地・将・法」ですよ

これを高い山に置くのが「形(態勢)」です。

円石が大きくて落ちそうなら、麓を通る人は(敵)に恐怖を与えます、それで敵が引き返せばまさに「不戦屈敵」です。

しかし、その円石が落ちてこないと判れば、敵は平気で登ってくることになります

その時は円石をころがし落とすことになる、その速度が「勢」です

その円石と「勢」が掛け合わされて大きな打撃エネルギーになります。

ですが、円石を落とすにはタイミングが大事です

早すぎたら敵が来る前に麓に達し、遅すぎたら敵が通り過ぎてから麓に達する。

敵が麓に達するその時に、円石がその地点に達するように円石を落とし始めなければならない


これを

「勢は弩(いしゆみ)を彍(は)るが如く、節は機を発するが如し」(兵勢編)  です

これで矢の速さ「勢」は決まる、次に、敵の速度と矢の早さを計測し、敵の未来位置を狙い

「機(引き金)」を引いて矢を放つ。

「機(引き金)」を引く瞬間を「節(タイミング)」ということになります


円石が数トンもあれば。ごろりと転がってくれば人を圧殺することができます

こぶしくらいの石だと何の効果もないが、剛速球のプロ野球投手が投げ頭に当たると殺傷効果が生まれる

五事で構成される静的戦力が小さくても「勢」の値が大きくタイミングが合えば、大きな成果が期待できる。

あの信長の桶狭間の戦いもそのようなものであったのではないでしょうか

義元の本陣に突入したタイミングと奔流のような「勢」が・・・この勝利をえることができた


仕事もそのように進めなければなりませんよね