焼酎は先のページで紹介しているように、甲類、乙類二種類に大別することができます。
焼酎の甲類は連続式蒸留機によって製造され、焼酎乙類は単式蒸留機によって製造するというお話をしましたね。
焼酎甲類は蒸留を重ねると無味無臭でクセの少ないものになっていき、焼酎乙類は原料の個性がそのまま現れてきます。
私はシリーズでカクテルのことについて触れていますので。 ここでカクテルの材料に適するものはどちらかと言うと・・・・カクテルのBaseとして使用するのは、他の材料と混ぜることを前提としているので当然、クセの無いものを選択されるのがいいでしょう。 ですから甲類がカクテルには適している、ということになります。
甲類には梅酒などによく使用される「ホワイトリカー」などがあり、このホワイトリカーは焼酎としてそのまま楽しむよりは、クセがないので何かと混ぜて、他の新しいものを造りだす時のBaseとして使用されます。 そのためにカクテルに使用されるのは甲類焼酎が多いのです。
乙類は一般的に本格焼酎と呼ばれています。
有名なものは、米麹だけを使用した沖縄の名酒「泡盛」があります。
南九州(鹿児島/宮崎)では「芋焼酎」、宮崎県北部では「そば焼酎」、熊本県の「米焼酎」、大分県の「麦焼酎」、鹿児島県奄美群島の「黒糖焼酎」などがありますね。
これらは、先に述べました通り、米、さつまいも、麦、ソバなどの特徴を生かし、その原料の味わいがよく出ているもので、現在 飲食店等で一般的に焼酎として飲まれているものは、こちらの方が多いですね。
でも、おじいちゃん達の話だとね、最近の焼酎乙類は、その点がちょっと薄れた、薄味というか、万人に受けるようなものになってしまった・・・・と愚痴をこぼす人もいます。