2010年5月4日火曜日

焼酎の歴史や作り方

先日、「焼酎の作り方」と題して記事を載せましたが、あれは一部の製法でしたので、誤解のないよう追加の説明をしていきましょう。
焼酎の歴史
焼酎は芋、米、麦、そば等を主原料に蒸留をして製造する蒸留酒です。
焼酎は日本で最も古い蒸留酒と言われていますが、誰が、いつ、どこで造ったかはホントは詳しく判ってないんです。
わかっているのは、東南アジアから沖縄へ蒸留酒の技術が伝わり、焼酎(沖縄ですから泡盛でしょうね)造りが始まったといわれています。

沖縄は当時薩摩藩に属していましたので、九州 薩摩(鹿児島)に伝わり、当初は米を原料とした焼酎が盛んに飲まれていたようです。
その後、焼酎は九州から中国地方、四国へと伝わっていきます。

この頃の焼酎は、日本酒を製造するときに出る搾りカスにもみ殻を混ぜて蒸留しアルコールを得る「かす取り焼酎」だったようです。
明治30年ごろにヨーロッパから連続式蒸留機が日本に導入されるようになり、一気に生産量も増えています。
連続蒸留機は無味無臭に仕上げた新しい焼酎を生み出し、単式蒸留で造られていた昔ながら(旧式)の焼酎と区別し、新式焼酎と呼ばれていた時代があります。

焼酎の原料と製法
焼酎は穀物を主原料として製造され、原料はその造られる地域やメーカーによって変わってきます。
米、黒糖、芋、麦、そばなどがよく使用されます。
 
☆主な原料の写真です、画像をクリックして拡大してください☆
焼酎には連続式蒸留機を使う甲類(昔の分類でいうと新式焼酎)と単式蒸留機を使う乙類(昔の分類では旧式焼酎)がありますので、製法は大きく分けて甲類と乙類の二つになります。

原料を上流してできたアルコール度数85度~97度のエチルアルコールを水で度数35度未満に薄めて製造されます(最近は45度くらいのも多く売りだされています)。
甲類はほとんど無味・無臭に近くなりますので繊細な仕上がりとなります・・・・原料と水の良しあしがけっこうモノを言うのかもしれませんね。
乙類は原料を糖化発酵させ、単式蒸留機で蒸留して製造される、こちらは原料の風味や個性が顕著に現れますので「本格焼酎」と呼ばれています。

最近ではゴマ、トマト、ニンジン、ホウレンソウを原料にした変わり種の焼酎も多く生み出されています。

次回は、焼酎の種類についてもう少し述べることにいたします(*^_^*)

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