先日、孫子の兵法 その② で・・・・死生の地や存亡の道を考えるために五事(五つの基本事項)
と比較・評価をする七計を書きましたが
意味がよくお判りにならなかったのでは・・・・・・
五事については
僕のもう一つのブログ mariokunのブログ にて解説をいれましたので、クリックしてそちらをみてくださいね(*^_^*)
敵と味方の優劣を比較・計量する基準を使って、双方の実状を探る七計とは
1:君主はどちらが民心を掌握できる賢明さを備えているか
2:将軍の能力はどちらが優れているか
3:天地がもたらす利点はどちらにあるか
4:軍法や命令はどちらが徹底しているか
5:兵力数はどちらが強大か
6:兵士はどちらが軍事訓練に習熟しているか
7:賞罰はどちらが明確に実行されているか
ということです。こうしたそれぞれの比較・計量によって、開戦前からすでに勝敗の行方を察知することが大切なんですよね。
現代の経営戦略はこれを国を会社に置き換えて考えればいいですよね
今日は 「国力消耗を極限せよ(作戦編)」
作戦すなわち戦争という表現をしたほうがいいのかもしれない
群雄割拠、弱肉強食の乱世は、他国はすべて味方にもなるが的にもなる。
弱った国は食いつぶし、自分の勢力を拡大しようとする。 戦いは莫大な国力を消耗する
だから、勝算がある場合でも国力を局限するような戦い方をし、他国に弱みをみせてはならない。
そのため、孫子は・・・・
「兵は拙速なるを聞くも、未だ功久なるを賭ざるなり」 と言っている
この内容は短期戦を主張しているわけです。
短期戦のためには戦いの目的を制限する必要がある
徹底的な成果を求めると戦いが長期化し、国力を消耗することになりやすい
一つの勝敗という見地からは成果は不徹底でも、短期戦で終わらせることが大事だと言っている
これが「拙速」
この「拙」は下手とか無遠慮と言う意味ではありません、無思慮な早さは暴走であり、いずれは身を滅ぼすことになります。
高望みせず適当な妥協点で戦いを短期で終わらせよと言ってます。
次に
「敵を殺すものは怒なり、敵の利を取るものは貨なり、・・・・・これを敵に勝ちて強きを益すという」
別編で、「主は怒を以て師を興すべからず」と・・・・一時の感情で戦いを初めてはならないと戒めている
感情にまかせて敵兵を殺したり、敵の財貨を破壊してはならない。
敵兵を生かし、財貨を傷めず捕獲し、これを味方の戦力としなさいと言っている
敵兵を100人殺せば、敵にマイナス100人の損害を与えるだけだが、敵兵100人を味方にすれば、敵はマイナス100人の損害を与え、我々は+100人の戦力を得て、差し引き200人の戦力差がつくことになる。
戦いその場だけでなく、戦いの後のことも考える・・・・これは大事ですよね
あとね、僕のもう一つのブログ mariokun のブログ にも、この関連のことも載せますのでヨロシクネ(*^_^*)
次は・・・・策謀編です