そのレストランバーに入ったのは、まだ外の明るい夕刻だった。
まだあの女は来ていない。
ウェイターがグラスに水を注ぎ、注文を尋ねた。
「そうだな、ブルー・マルガリータでもいただくか」
「スノー・スタイルでね」
カクテルをなめ、窓の外を眺めながら女を待つ・・・・・・・。
しばらくするとゆったりとしたピアノの旋律が聞こえ始める。
まだあの女はこない。
二杯目を頼み、その二杯目が来た時、ポケットの携帯が震えた。
携帯を開くと女からのメールが・・・・
「ごめんなさい・・・やはり一緒には行けない」
その一行だけが。
あの海で愛し合ったあの日、一緒に旅立つことを約束した、あれは・・・・・
震える心に、頭をよぎるあの想い。
ロマンティックなはずのあのカクテルが、やけにほろ苦く感じる
あのピアノの調べも最後のポロンという音が余韻を残して消えていった、あの日・・・・・☆
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Blue Margarita
テキーラ 30ml
ブルー・キュラソー 15ml
ライム・ジュース 15ml
(またはレモン・ジュース)
塩 適量
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2 件のコメント:
心傷中、察します……
そのまま旅立っていいのか!!
心の整理ができてないだけかもしれない
迎えに行って話し合ってみてもいいと思うぞ
愛しすぎてしまったから別れると言う場合もある
さて、どうするんだ
こんばんは、ゆきだるまさん☆
人の心の移ろいというのは難しいものです。
時間は人の心さえ変えていくものなのかも知れません。
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