2013年6月11日火曜日

孫子の兵法 その⑩


梅雨に入りあまり雨が降らないと思ったら

台風の影響か

南九州はドカッと雨が降りました

明日はどっちに台風は向かうのでしょう

さーて、今夜も孫子の兵法に付き合っていただきましょう

今夜は、

「土俵に応じて相撲を取れ」(行軍篇)


現実の戦いは、碁盤は将棋盤とは違って千差万別である。だから戦いは、その戦場の固有の条件に応じた方法をとらなければならない

「山を絶(わた)れば谷に依れ、・・・水を絶(わた)れば必ず水を遠ざかり、・・・斥沢(せきたく)を絶(わた)れば惟(た)だ亟(すみや)かに去りて留まることなく、・・・平陸には易きに処り、・・・・」(行軍篇)

孫子は地形を「山地・河川・沼沢地・平坦地」の四種類に区分し、それぞれの地形に応じた戦闘の原則を述べている。

細かくみれば、このほかに砂漠、森林、都市、島嶼(とうしょ)等 いろいろな地形があるだろう

孫子の言おうとしているのは 個々の戦いはその戦場の固有の条件に応じた戦い方をしなさいとということです。


次に戦いには相手があるが、その敵もまた千差万別であるから、その状態、企画等の個性に応じた戦いをしなければならない。

堅固な陣地に依って頑強に防禦しようとしている敵は軽々しく攻撃してはならないし、敵が退却しようとしているのにあまり慎重にしていると取り逃がしてしまう。

行軍篇には、四種類の地形に応ずる戦闘の原則の次に、敵情判断法として「相敵」の三十二ケースを述べている。

この中には、砂塵の状態や鳥獣の動き等から敵の行動を判断するものと、敵の部隊や個人の言動から敵の状態や企図を判断するものとが含まれている。

大変詳しく、心理の裡(うら)をついたものもあるが、現代戦には適用できないのが多い。

要するに、戦いは、その都度、特定固有の場所で、特定固有の敵を相手にするのだから、その都度、その土俵と相手の状態を確認し、その条件に応じた戦い方をしなければならないのです。








2 件のコメント:

shiva さんのコメント...

今までの孫子兵法も読ませていただいて、哲学にも似た知識を昔の人は戦いにもちいていたことを知りました。
自然界の存在するものからヒントを得て戦法として用いる真の目をもっていたんですね。

kazu さんのコメント...

shivaさんも読んでてくれたんだ(*^_^*)

この時代(2500年前)には孫子とならんで孔子も生きてたんだよね。

ほんとうに素晴らしい思想家だと思う。

今でも十分通じる普遍のものがあるよね。